集客、中でもインターネット周りを中心とした集客の重要性が増してきています。その状況下で集客部門を立ち上げるケースは多いのではないでしょうか。一方で、まだ歴史の浅い部署であることなどから、なかなか実行力実行体制が出来てないなどのお悩みもあると思います。
こちらはある住宅会社の経営者の悩みです。
うちもついに集客を管理する部署が出来た。
でも、管理するリーダーがまだ若く、体制に少し課題があるな・・・。
一つ出来たとしても他のことが抜けているように感じる。
代わりに管理をしようにもSNSやらSEOやら訳が分からないから一体何を管理すればいいかすら分からん。
取り敢えず数値データを提出させているが、果たしてそれで来場が増えるのか・・・。
そんなはずはないよな。でも一体どうすればいいんだろうか・・・。
このように、一つ依頼をすれば一つ抜けてしまうなどの組織メンバーの問題は、集客に限らず多くの他の部門でも見られると思います。ではこのような体制においてどのようなマネージメントをすべきなのでしょうか。
本日はこのようなお悩みについてどのように対処すべきかをお伝えいたします。
では本日の目次をお示しいたします。
人を取り巻く3つの限界
実行力やる気はあるものの、なかなか抜け漏れが減らない・・・という問題については、人を取り巻く3つの限界を押さえる必要があります。一つ目が記憶の限界、二つ目が容量の限界三つ目が同時処理の限界です。
まず一つ目の記憶の限界に関しては、エビングハウスという学者が行ったデータで明確な調査結果があらわれています。結論から言えば、人は1日で覚えたことの66%忘れるというデータです。ですから、やる気があっても半分以上は忘れてしまうというのが人間の脳なので、その点を意識したマネジメントが必要です。
二つ目が、マジカルナンバー4という考え方になります。簡単に言えば、人間が一時的に記憶出来る情報量は4±1個という調査結果ですね。人間は4つ以上のことを記憶容量として管理出来ないのでこの点を押さえてマネジメントすることが重要です。
そして三つ目が、サイエンスという科学雑誌雑誌に掲載された調査データです。結論から言えば、人間のはデュアルタスクと言われる二重業務が限界であるという調査結果です。ですから、3つ4つと重ねて依頼をしてしまうと、同時処理の観点で、処理が出来なくなってしまいます。依頼をする場合、このような観点を押さえることが重要です。
下の図のように日々の業務において様々な依頼を部下にすることがあると思いますが、一方で、受け手の処理容量の限界がありますので、この点を意識してマネージメントする、あるいはサポートする必要があります。
3つの限界を押さえた適切なマネジメント
ではどのような対策が好ましいのでしょうか。
下の図は、ある住宅会社が行っている実行に関するチェック表になります。
この会社では部下が行う集客における実施内容を全てチェックリスト化しています。そして、定期的に上長が実施状況を確認をするという体制づくりを行っています。
集客においては、ホームページ管理・WEB広告・SNS・チラシ・・・と様々な業務があります。ですからこのようなチェック体制で抜け漏れをチェックしてあげることが上長の責任と言えるでしょう。
なお、チェックリストのフォーマットについては下のダウンロードボタンよりダウンロードが出来ますのでフォーマットを使いながらマネジメントを強化いたしましょう。
本日のまとめ
改めて、本日のまとめをお示しいたします。
人間には能力において3つの限界がある
3つの限界を踏まえてマネジメントすることが重要である
マネジメントをする上で実行チェックシートを活用することで実行マネジメントを行うことが重要である
以上、今回はやる気はあるものの実行管理が弱いメンバー向けのマネジメントについてお伝えいたしました。この体制づくりを行えば、やがて習慣化し適切な業務を行うようになりますので、早いタイミングで体制づくりを行いましょう。