多くの住宅関連企業・工務店でホームページの分析に「Googleアナリティクス」を活用しているのではないでしょうか。無料であり、便利なツールで全世界に最も利用者が多い魅力的な分析ツールです。しかし、一方で見るべき指標が多すぎて「何を見ればいいのか分からない」というケースも多いと思います。

 

こちらはある経営者のお悩みです。

 

ホームページは分析が大事だって言うな。

うちは無料ツールのGoogleアナリティクスを導入している。

でもデータを見てもいまいちどこを見れば改善されるか分からない・・・。

そもそもデータの数が多すぎるんだよな・・・。

アクセスを見ればいいのかな?

でもそれだけだと意味ないよな。

どうしたらいいんだろう。。。

 

こちらの事例のようにうまく使いこなせず、指標が多すぎて結局アクセスくらいしか見ていない・・・というケースは多いのではないかと思います。

 

本日はこのようなお悩みについてどのように対処すべきかをお伝えいたします。

 

なお、本記事は分析について説明いたしますので実際のホームページの改善については下記記事をご参照ください。

 

 

では本日の目次をお示しいたします。

 

 

集客構造におけるホームページの位置付け

 

まず住宅業界におけるホームページの位置付けをご説明いたします。

 

元々集客施策は8つ存在し、全て展示場・見学会・店舗に来場してもらうという流れを押さえてください。中でもWeb広告やSEOはホームページへのアクセスを増やすという位置付けですね。この2点の位置関係を押さえた上で読み進めてください。

 

 

ホームページにおける重要な2つの指標

 

さらにもう一つ重要な点をお伝えいたします。下の図をご覧ください。

 

左図のように従来はチラシから来店、あるいは看板から来店、TVCMから来店、とそれぞれ独立しておりました。しかし、ホームページいわゆる「ハブ」のような位置づけになります。

 

 

例えば、SEOで、チラシを見て、紹介で、あるいは看板を見てホームページを見て来店する、という流れになります。この視点で重要なことは「どの媒体からアクセスしたのか」と「アクセスしたユーザーがどの程度反響に繋がったのか」になります。これをそれぞれ「アクセス数」と「反響率」と言います。

 

 

では「アクセスをGoogleアナリティクスを使ってどのように見ていくのか」という点について触れてみたいと思います。

 

アクセスの流入元を把握する

 

下図はGoogleアナリティクスの管理画面です。単にアクセスを見るだけではなくて、お伝えしましたように、「どの媒体からどれぐらい来ているのか」のかが重要になります。まず、管理画面上で「集客>チャネル」まで進めてください。

 

 

画面を見ると英文字が並んでいると思います。それぞれ説明いたします。ペイドサーチは、いわゆる「リスティング広告」になります。ダイレクトはそのまま「ブックマーク、などから直接アクセスしているケース」になります。そしてオーガニックサーチは、いわゆる「自然検索」です。

 

「岐阜 住宅」などの形で検索して来るアクセスをオーガニックサーチといいます。そしてディスプレイ、はそのまま「ディスプレイ広告」です。ソーシャルもそのままSNSですね。リファラルは他のサイトからの流入を指します。

 

 

この画面を確認することで「それぞれどういったところから来ているのか」を計測することが一番重要になります。「どこから来ているのか」が分かると、「どのルートにお金を投資すれば良いか」が分かるという訳ですね。さらにオーガニックサーチをクリックをすると「どういったキーワードで来てるのか」が分かります。

 

 

例えば「社名」でアクセスしているケースもあれば「岐阜 注文住宅」や社員の名前で来ていることもあります。こちらの結果で「岐阜 注文住宅」(社名検索に対し、ニーズ検索という)などのワードが少なければSEO対策を強化すべきでしょう。図にあるような「not provided」はいわゆるプライバシー保護の都合で非表示になっているという意味です。

 

そして、検索ワードを把握するには別のツールを活用します。ツールは「サーチコンソール」というツールで「検索パフォーマンス」をクリックすると、「どういうキーワードでどれぐらい来てるのか」が分かります。余力があれば、サーチコンソールを導入しましょう。

 

 

ホームページの反響を増やすポイント

 

続いては反響率になります。反響率を上げるには「コンテンツが魅力的かどうか」を考える必要があります。こちら前回もお伝えした内容にはなりますが、住宅会社のホームページはリピート率が50%を超えると反響が一気に増加します。詳細は下記の記事に譲るとしてこちらでは簡単に触れたいと思います。

 

 

実際に弊社の統計でも「アクセス全体でリピート率が17%」の会社も「反響自体は半分以上がリピーター」というデータがあります。

 

 

では反響率を上げる為にどうすればいいのか。一番簡単なテクニックは「今反響しているコンテンツを強化する」ことです。まず、先程同様管理画面を開いてください。画面上で「行動」「サイトコンテンツ」「ディレクトリ」まで読み進めてください。併せて上部にて「コンバージョンに至ったユーザー」をクリックしてください。

 

下図をご覧ください。「すべてのユーザー」が表示され、その下に「そのコンテンツを見た人がどれぐらい反響したか」が分かるんですね。(なお、コンバージョンは資料請求などの反響を指します)

 

 

図を見ると「施工事例をたくさん見た人が反響している」ことが見て取れると思います。そうなればその会社は、「施工事例を強化することが重要だ」と、分かる訳ですね。商品ページより反響数が多い理由はやはり、実際の事例の方がイメージが付きやすいということがあるのではないでしょうか。

 

 

下記の図をご覧ください。こちらは別の会社のデータですが、「いわゆるブログを見たユーザーが反響する傾向」にあります。ですからこの会社は、ブログを細かく作り込んで、反響数を増やすということが重要になるんですね。

 

 

 

本日のまとめ

 

改めて、本日のまとめをお示しいたします。

checkbox分析で必要な指標は2つのみである

checkboxアクセス数は「どこから来たか」を把握することが重要である

checkbox反響率を上げるにはリピート率を上げることが重要である

checkboxコンテンツごとの反響を比較し、重要コンテンツを決める

checkbox商品ページより施工事例が重要コンテンツであるケースが多い

checkboxまた、ブログを見たユーザーが反響するケースも多い

 

Googleアナリティクスは武器として使いこなせば非常に有益なツールです。こちらの記事を参考に是非有益な武器としてGoogleアナリティクスを活用しましょう。

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