今回は、TikTokを活用し30代10万人に圧倒的なブランディングを行っている宮城県P社について見て参ります。P社は東北を中心にローコスト住宅を展開している企業です。
では本日の目次をお示しいたします。
当初の課題
下図はP社が抱えていた課題と目標、ギャップを埋める為の対策を記した図になります。順に説明致します。
P社は元々ローコストの企画住宅を展開していた為、ターゲットになりうる若年層を取り込みたいと考えていました。一方でチラシに依存した体質から脱却できておらず、チラシを見ない若年層にリーチが出来ていませんでした。
また、InstagramやLINEなどSNSによるマーケティング施策は既に飽和状態であり、どれだけInstagramを運用しても他の投稿に埋もれてしまう・・・といった事態に陥っていました。その中でP社は若年層が活用しているTikTokを活用してマーケティングを行うことに活路を見出しました。
本題に入る前にここからはTik Tokのデータについて触れてみたいと思います。下の図をご覧ください。TikTokにおける平均のユーザー層は平均は34歳と言われております。10代〜20代が多い印象ですが、比較的30代も活用している点が特徴的です。
図にあるように一般的に住宅を購入する一次取得者層は30代半ばと言われており、Tik Tokのユーザーと層が一致する点がお分かり頂けると思います。
そのような状況においても「Tik Tokは若い層がメインであり、住宅業界では活用しても意味がない」と考えている経営者も少なくありません。下の図は、InstagramやYouTubeなど、比較的先進的な取り組みを行っている企業を一覧化したものです。
図が示している通り、InstagramやYouTubeなどは積極的に活用している有名企業でもTik Tokについてはユーザーがいないといったことも多くございます。このように積極的に取り組んでいる企業が少ないからこそTik Tokに取り組む価値があることは明白です。
実際にP社ではこのような状況を踏まえいち早く取り組みを行うことでフォロワー数1万以上を獲得するといった成果を創出しているのです。ではP社はどのように取り組みを行うことによって、ユーザーを増やしたのでしょうか。
P社の取り組み
ここからはP社がどのような取り組みを行うことでフォロワーを増やしたのかについて見て参ります。まず、フォロワーを増やすには自身の投稿を見てもらう必要があります。その為には「レコメンド」「検索」「人海戦術」といった手法があります。P社ではこの中でも「レコメンド」「検索」によってフォロワー数を増やすことに成功しました。
①フォロワー増加施策その1:レコメンド
ここからはまずレコメンドについて見ていきますが、内容に入る前にTik Tokを含む”SNS”の考え方について触れてみたいと思います。Tik Tokを含むSNSはソーシャルネットワークサービスという言葉の略語になりますが、「ネットワーク」という言葉があるように、情報を発信・共有・拡散するということが基本になります。
ですから、下の図のようにユーザー同士がSNSを楽しむ際に自分自身の投稿や友人の投稿だけではなく「運営側から推薦される投稿」が表示されるようになります。
この考え方をレコメンドと表現します。つまり、TikTok側からレコメンドされるような投稿を配信すれば、それがユーザーに広く発信・共有・拡散され、自社のブランド認知度が高まるということです。ではどのようにすればレコメンドされるのでしょうか。
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