多くの建築会社においてSNS集客は重要な施策の一つであろう。中でもYou Tubeを活用した集客は近年重要性を増している。今回は建築事業を行いながらYou Tubeを活用したマーケティングのコンサルティングを行っているウィスダムデザインの鬼塚氏に同社のサービス内容や取り組みについてお伺いした。今後のマーケティング戦略に課題をお感じの会社は是非この記事を参考にYou Tubeについて考える機会にしてほしい。(聞き手:ノウフル編集部)
ー会社の特長を教えてください。
2018年8月創業して今期で6年目の会社です。創業から右肩上がりで成長しており、完工は62棟で、売上で言えば20億前後です。19〜21年において売上伸び率全国1位(JSK)という評価を頂いています。
現在は注文事業のウィズホームを主軸に、マルチブランド戦略をとっており、で松竹梅のプラン展開をしています。そして2年前に工務店向けにYou TubeのコンサルサービスとFC展開を始めました。
ー工務店向けサービスを行っている背景を教えてください。
もとも弊社のYou Tubeでの取り組みが成功したことがきっかけです。弊社も多分にもれずコロナ禍で大きな打撃があったのですが、当時登録者数が3.6万人あり、You Tubeだけで問い合わせが確保出来ていました。また、You Tubeは反響だけでなく、顧客のランクアップの観点で効果的でした。
勝手に顧客が育成されるという観点で言えば24時間働く営業マンです。このYou Tubeによって契約率も高まり、販売効率が非常に高くなりました。このような成功体験を他の工務店でも作りたいと思い工務店向けの展開を始めました。
ー具体的にはどのようなサービスなのですか?
工務店のYou Tubeチャンネルの成果を創出するのですが、住宅会社のみをサポートしております。住宅会社が住宅会社のコンサルを行う観点で業界初の取り組みです。取り組みの成果を評価され、サービス立ち上げから2年半経過していませんが、現在で40社の支援実績を誇ります。
単なるアドバイスだけではなく、チャンネルの戦略設計、台本・脚本の作成、撮影・編集・アップロードなど一貫したサポートが強みです。工務店の手間をかけない形で成果を出すという点を特に評価頂いているサービスになります。定量的な成果で言えば1年で登録者数2万人を実現した実績もあります。また、成果だけでなくYou Tube反響が増えたことで他の広告宣伝費カットし、利益率が改善するケースもあります。
合わせて動画を毎週アップし、コンテンツが増えるほどファン化します。その観点で言えば初回来場なのに初回とは思えないほど親密なコミュニケーションが
YouTubeが果たすべき役割はファン化です。ただし、多くルームツアー動画は、物件特徴の紹介に注力してしまっています。特に注文住宅事業という一点モノが商品である会社は物件のファンになってもらうのではなく「人」のファンになってもらうことが必要です。人が登場しない・語らない会社もまだまだ多く見受けられるのが勿体ないと感じます。
ー素晴らしい成果ですね。他にはどのようなサービスをされているのですか?
You Tube以外も含め総合的なご支援もしております。というのも住宅会社のYou Tube参入が激化しており、You Tubeだけでは成り立たなくなりつつあります。ただYou Tubeをやらなくていいわけではなく、You Tubeをどうマーケティングに活かしていくかという考え方が重要になりつつあります。
その背景のもとYou Tubeを軸としたマーケティング戦略を全体的に設計するお手伝いをしています。また、企業の価値を上げるリブランディングや研修などを活用した営業強化などを行います。現在では各社の課題に合わせたご提案をしています。その観点で言えば売上・粗利にコミットした総合提案を行っています。
ー今後の展望について教えてください。
全国に工務店が多くありますが、工務店はマーケティングに明るい会社が多くないと感じています。例えばチラシを自社で作るだけ、取り合えずWEB広告を行ってみるといったケースですね。一方で自社が伸びたのは時流に乗って型にはまらないマーケティングを徹底しているからであり、マーケティングの重要性を一番に感じています。
工務店の成否はマーケティング戦略によると考えています。2040年に着工数が半数になると言われていますが、そのような中で今後同業他社に横展開し、結果斜陽産業において業界全体のボトムアップにつながると良いなと考えています。
中でもやはりYou Tubeの重要性は今後さらにましていくと考えています。繰り返しになりますが、YouTubeが果たすべき役割はファン化ですから注文住宅事業という一点モノが商品である会社は物件のファン
ー本日はありがとうございました。
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