多くの建築会社が工程表を管理する上で施工管理アプリを検討しているものの「どのアプリが良いか分からない・・・」「今の管理アプリが合っていない」とった悩みを抱えています。今回は施工管理アプリを導入するメリット、おすすめの施工管理
アプリについて触れて参ります。
では本日の目次をお示しいたします。
本日のまとめ
まず、本日のまとめは以下になります。
施工管理アプリには様々な導入メリットがある
一方で様々なアプリがあり、検討には判断軸が必要である
大枠を押さえた上で一緒に見て参りましょう。
施工管理アプリ導入のメリット
今回の記事は施工管理アプリについてご紹介いたしますが、エクセルで工程表を作る場合は下記にまとめておりますのでこちらを踏まえた上でご覧いただくことを推奨いたします。
なお、エクセルで工程表を作成する場合に押さえるべきポイントについては下記の記事で具体的に触れていますので合わせて御覧ください。
①業務フローの標準化
施工管理アプリを導入するメリットは5つあります。一つ目が業務フローの標準化です。下図のように、施工管理アプリを導入することで注文住宅・リフォームにおいて、見込み客管理から点検・保守まで、業務フローの標準化・情報の一元化が実現します。
②柔軟な働き方の実現
そして柔軟な働き方の実現です。自宅や現場、出張先など個々の事情に応じた多様な柔軟な働き方をサポートしてくれる点が施工管理アプリのポイントです。
③デジタル化による収集・意思決定事項の迅速化
そして三つ目に、デジタル化による収集・意思決定事項の迅速化があります。下図のように業務デジタル化でデータ収集、意思決定実行を迅速化させる点が施工管理アプリの魅力といえます。
④売上を上げることができる
四つ目に、見込み管理・顧客管理・アフター管理・サイクルで売上を上げることができる点です。施工管理アプリを活用することによって見込み管理、顧客管理、アフター管理のサイクルを効果的に回し売上を上げることができます。
⑤法令に柔軟に対応できる
そして最後に変わりゆく法令に柔軟に対応できる点です。施工管理アプリを活用することで、様々な法令対応に対法令に対応できます。例えば、インボイス制度においては、請求書発行業者の番号と登録番号の記載や、税率ごとに区分した消費税額などの記載が考えられます。
電子帳簿保存法でいえば、編集履歴の記録(真実性の要件)や日付・取引先・取引金額での検索(可視性の要件) といったケースが考えられます。建設業法(下請け契約)では、発注、査定、支払の操作履歴と申請・受付機能などがケースとして考えられます。
施工管理アプリの検討方法
このように導入にはメリットしかない施工管理アプリですが、下図のように施工管理アプリは様々なツールがあり、どのアプリが自社に合っているか分からない・・・導入しているが今のアプリが使いづらい・・・など様々な様お悩みをお持ちのケースが多いです。
①目的と位置づけから精査する
このような考え方にこのようなケースに陥らないためにはどうすればいいのでしょうか。結論から言えば4つの視点で自社に合ったアプリを判断することです。まず、目的と位置づけから精査するということです。下図は建築業向け・建設業向け・元請の管理ツール、あるいは元請けと職人のやり取りで分類をしています。
例えば建築会社が元請けの管理として使うのであれば、建て役者・目視録・串刺し計画・現場プラスが良いでしょう。また、元請けが職人とのやり取りを行う上で使うのであれば建築ポケット・クラフタ・キズク・カンナ・ダンドリワークが良いでしょう。建設業も同様になります。元請けの管理として使うのであれば、グリーンサイト・インパクトが良いでしょうし、元請けが職人とのやり取りを行う上で使うのであればアンドパットや現場へGOが良いでしょう。
②個人・法人運営軸で精査する
そして二つ目に、個人・法人運営軸で精査することが重要です。アプリについては個人が小遣い稼ぎで行っているようなものも存在します。これらはサポート機能などが全くないため、企業として活用することは危険です。一方の法人運営のアプリは収益を前提としておりますので、サポート体制が手厚くリスクはありません。
③特徴比較から比較する・精査する
三つ目は、特徴比較から比較する・精査することです。下図をご覧ください。こちらは建築業の施工管理アプリの特徴を
まとめた資料になります。各社の特徴を踏まえた判断です。
一つ目が、原価管理や実行予算ができているかどうか、二つ目が発注管理ができるかどうか、三つ目が工程表を作ることができるかどうかです。4つ目が工程表現場進捗管理ができるかどうかです。そしてチャット・写真や資料共有ができるかどうか、工事台帳の作成、あるいは検査管理の可否という点も見逃してはなりません。
こちらの資料では代表的なツールで比較をしております。他にも様々なアプリがあるので同じ軸で比較検討しましょう。
なお、比較する為のフォーマットについては下記よりダウンロードが可能ですので是非ご活用ください。
④各ツールの優位性から精査する
次に各ツールの優位性から精査することです。前途した比較表での判断は、一次面接の位置付けであり、複数社から2〜3社に絞る過程になります。ここからは最終買う挺する上で個別の強みを押さえる必要があります。
まずはアンドパッドについては操作性が良いという点、サポート体制が良いという点、豊富なオプション機能。(原価管理・オンライン受発注)がメリットとして挙げられます。補足すると、自社でエンジニアを多数抱えており、開発力開発スピードに優位性があります。また、一社に1人、カスタマーサクセス担当がおり、活用に向けて運用方法・各種決定・現場インストールまで伴走してくれます。また、他社システムとのシームレスな連携も進んでおり全方位的なIT化・DX化の支援が可能という点が特徴です。
次にエニワンについて見ていきましょう。見積もり請求といった原価管理に関する機能が多彩である点が特徴的です。また、活用幅が広く、継続率が99%と高い点も非常に特徴的です。補足すると、利益を出すために必要な管理が可能であり、業務の実態に合わせた操作も可能で例えば口頭発注のように、発注書がなくても請求に入れることができます。また、営業管理から設備の維持管理まで可能であるという点も非常に魅力的です。
次に現場プラスです。現場プラスはオプションがなく全機能標準搭載という点が非常に魅力的です。コストパフォーマンスもよく経営基盤があり、開発力もあるという点も押さえるべき要素要素でしょう。補足すると、住宅会社に必要な機能を網羅しており、一元管理業務効率化を実現できます。そして1人当たり月額167円と、価格が安い点も特徴的です。堅牢な自社データセンターがあり、無償バージョンアップで今後の拡張性に対応している点も魅力です。
そしてダンドリワークです。ダンドリワークはフルサポート体制であり、電子発注機能でインボイス体制対応している、高いカスタマイズ性という点が魅力的です。導入企業だけでなく、協力会社まで含めた対応をしてくれる点もポイントです。
すごいよ山下くんについて今、価格が安く、粗利検証がしやすく見積もりがしやすいという点が魅力的です。また、キャン
ペーンが多く売り上げダッシュボード機能で粗利改善適している魅力的なツールだと言えます。
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職人にはチャット・スケジュール・アプリだけなので、使いやすく現場情報管理ができます。今までとやり方と今までとやり方を大きく変えずに会社にナレッジがたまっていくので、管理棟数が増えるという点があります。価格も10ID〜、450円/1IDと非常に安くなっています。
そしてアイピアです。機能のオンオフができる点、使い勝手が良い点、価格安い点などが非常に魅力的です。機能面での使い勝手も良く、アプリに不慣れな現場担当者でも使いこなせるという点が魅力的だと言えます。
本日のまとめ
改めて、本日のまとめをお示しいたします。
施工管理アプリには様々な導入メリットがある
一方で様々なアプリがあり、検討には判断軸が必要である
以上、今回は無料で使える工事現場向け施工管理アプリについて触れてきました。単にアプリを決めるだけではなく、施工管理アプリを活用することでどのようなメリットがあるか、そしてどのような軸で施工管理アプリを決めるのか、という軸をしっかり押さえた上で施工管理アプリを活用しましょう。