今回は、インスタグラムのエンゲージメント率を強化することによって、集客を2・1倍にした群馬県のA社の事例を見ていきたい。
まず、A社の概要は上記の通りである。

では、どのようにしてA社はインスタグラムによって来場者数を増やしたのだろうか。
では本日の目次を見ていこう。

 

 

インスタグラムの特徴

 

まず前提として、以下を押さえていただきたい。インスタグラムはSNSのツールの一つであり、SNS自体は情報の発信や共有・拡散を目的としている。

 

 

下の図は、インスタグラムを運営するメタ社の収益構造を表したものであるが、見ての通り、ほとんどが広告収入である。つまりこれは、インスタグラムに人が集まらなければ、彼らは収益を担保することができないことを示している。

 

 

もともとインスタグラムは、友達との写真交換日記のようなものだった。しかし、運営側はユーザーが好む投稿を配信する対応も行っている。実際にインスタグラムを見ていると、不思議と自身の興味がある投稿が表示されることが多い。これは、インスタグラムの理念にも明確に示されている。下の図にあるように、インスタグラムの理念は、「大切な人や大好きなことと、あなたを近づける」というものだ。

 

 

このように、インスタグラムは単なる友達同士の画像投稿ツールではなく、自分たちが好きな情報が表示されることに価値があるのである。

 

 

一方で、その前提を踏まえた際に、自分たちが興味のない投稿が表示されるとストレスを感じ、TikTokやYouTubeに移動してしまう。そうなると、前述した広告収入がなくなり、メタ社は倒産してしまう可能性がある。

 

そうならないように、最先端の技術を使って、それぞれに合った魅力的な投稿を表示させている。しかし、日本人の好みは分からない。では、メタ社はどのようにして、良い投稿・悪い投稿を判断しているのだろうか。それは、下の図にある「エンゲージメント」と呼ばれる考え方である。

 

 

エンゲージメントとは、ユーザーが行うポジティブな行動、つまり、いいね数、コメント数、写真保存数などを指す。これらが多い場合、エンゲージメントが高いと判断され、投稿がより多くのユーザーに表示される。これを「バズる」と言う。エンゲージメントは、エンゲージメント率という指標で計測される。

 

例えば、フォロワーが100人いて、「いいね」やコメント、写真保存をするユーザーが10人いたとする。この場合、エンゲージメント率は10%となる。エンゲージメント率が高ければ高いほど、多くのユーザーに投稿が拡散されるロジックになる。そのため、むやみにフォロワーを増やすのではなく、質の高いフォロワーを維持しながらエンゲージメントを上げていくことが重要である。

 

 

下の図は、フォロワー数に応じたエンゲージメント率の目標値である。

 

 

このように、フォロワー数に応じてエンゲージメント率の目標が変わるため、自社のフォロワー数に沿った目標設定を行う必要がある。

 

A社の取り組み

 

では、A社ではどのようにしてエンゲージメント率を上げていったのだろうかか。大きなポイントは三つある。

 

世界観の訴求
一つ目は、世界観をしっかり訴求することである。世界観とは、「統一感」と「USP(ユニーク・セリング・プロポジション)」を指す。まず、統一感については、下の図のように、投稿一覧が統一されたデザインで表示されることが重要である。

同じフォントや表記を使用する、あるいは背景を青空に統一するなどの工夫によって、ユーザーのエンゲージメント率を上げることができる。次に、USPとは、自社の得意分野の中で顧客ニーズを満たし、かつ競合が参入しにくい領域を指す。

 

 

例えば、パパママハウスは「家事・子育て・収納」、セルコホームは「北欧住宅」、スモリの家は「健康住宅」など、それぞれの強みをUSPとして表現している。

 

 

統一感のある写真において、すべての会社がデザイン性を追求する必要はない。アフターフォローを強みとする会社であれば、アフターフォローに沿った投稿で統一感を出す、あるいは性能に特化した会社であれば、その性能に沿った投稿で統一感を出すことが重要である。

 

 

投稿頻度

二つ目のポイントとして、A社は投稿頻度を上げることでエンゲージメントを高めることに成功した。なぜ投稿頻度を増やすとエンゲージメント率が上がるのか、を説明しよう。例えば、フォロワーが100人いて、エンゲージメント率が10%(エンゲージメントしているユーザーが10人)の場合、月1回の投稿ではエンゲージメント総数は10だが、週1回の投稿にすれば4倍、毎日投稿すれば30倍になる。このように、投稿頻度は非常に重要である。1日1回とまではいかなくても、極力頻度を上げることが望ましい。

 

当初、A社では物件が少なく載せるネタがないという課題があった。しかし、物件自体は少ないものの、一物件あたりの写真数は10枚ほど撮っており、一定の枚数を保持していた。そこで、一投稿一物件ではなく、一投稿一枚とすることで投稿頻度を高め、エンゲージメントの向上につなげたのである。

 

 

このように、一度に複数枚の写真を投稿するよりも、1日1枚でも頻度を上げて投稿することが重要なのである。

 

小技を駆使する

三つ目のポイントは、小技を駆使することである。A社では、フォローや「いいね」をするとプレゼントがもらえるという見せ方をすることで、エンゲージメント率を上げることに成功した。さらに、「保存版コンテンツ」を作成することも重要である。前述の通り、エンゲージメントの指標の一つに「写真保存数」がある。そのため、保存価値のあるコンテンツを作成することで、保存数を増やすことができる。

 

また、投稿の最後に「いいね・コメント・写真保存をお願いします」と促すことで、エンゲージメント率を上げることができる。

 

 

施工事例などの投稿であれば、ボタン表示によって関心のあるユーザーのエンゲージメントを誘導するとよい。

 

 

このような取り組みを行った結果、A社ではインスタグラムからの来場者数が2・1倍に増加し、圧倒的な成果を獲得することができたのである。

 

本日のまとめ

 

改めて、本記事のまとめを示そう。

 

checkboxインスタグラムは、質の高いフォロワーの維持とエンゲージメントを上げる工夫が重要である。

checkboxインスタグラムの投稿は、写真などの 世界観を統一することが重要である。

checkboxインスタグラムの投稿は、枚数が少なくとも高頻度で行うことが重要である。

インスタグラムの投稿は、「いいね」や写真保存への誘導など、小技を駆使することが重要である。

 

以上、今回は、インスタグラムのエンゲージメント率を強化して集客を2・1倍に高めた群馬県A社について見てきた。

 

今後さらに集客が減る中で、このようなインスタグラムを活用した集客の取り組みはますます重要になっていく。現状、取り組みが遅れている企業は、早期に体制づくりを行っていただきたい。

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