多くの住宅関連企業(工務店)で検索エンジンに表示されるマップに店舗の情報を入力して集客を増やす、いわゆるMEOについて取り組んで行っているのではないでしょうか。しかし、どのように取り組むべきなのかという点があまり公開されておらず、特に住宅業界特化という形では公開されていない為、施策に困っている方もいるのではないでしょうか。

 

今回はそのような方に向けて、MEOの取り組みについてお伝えいたします。

 

では本日の目次をお示しいたします。

 

 

住宅業界の集客構造におけるSEOの位置付け

 

まず住宅業界の集客全体について触れてみたいと思います。集客構造には大きく「媒体」「販売ルート」「企画」が存在します。媒体は販売ルートにどのような手法で来場・アポにつなげるか、を指します。販売ルートは展示場や見学会・店舗など見込み客と対面接点を持つ場所を指します。また、企画は販売ルートに呼び込む為にどのような企画を行うかを指します。

 

 

企画に示している物件案内は展示場であれ見学会であれその物件を紹介するという意味合いになります。物件案内以外にも相談会やセミナー、ワークショップなど様々な企画が行われています。近年ではこの企画自体がオンライン化されつつあります。

 

今回のテーマになるSEOはまさにこの媒体における④に位置づけられます。

 

MEOが重要視されている理由

 

ここからはMEOの概要説明をいたします。

 

まず、SEOにはどのような種類があるでしょうか。下の図のように検索画面にマップが表示されそこに店舗情報を上位に上げるMEOと一般的なホームページの上位表示をするSEOがあります。今回はこのMEOについて触れて参ります。

 

 

 

なお、SEOについては下記の記事を参照ください。

 

 

そもそもMEOのメリットは何でしょうか。大きくは下の4つになります。順番まずWebサイトよりも上に設置されていること、Webマップと連携していること、顧客とが競合と比較して来店すること、市場が拡大傾向にあることです。

 

順番に見て参ります。

 

WEBサイトよりも上に設置されている

下の図のように、MEOは、いわゆるWebサイトの領域よりも上部に位置づけられています。ですから、ユーザーが住宅会社を検索する際に、ホームページよりも先に表示されているということが重要なポイントです。

 

 

Googleマップと連動している

そして二つ目のGoogleマップとの連動です。下の段をご覧ください。下の図は、「使ったことがあるマップアプリ」に対するアンケートですが、おおよそ80%以上の方がGoogleマップと回答しています。そして、Googleマップが下の図のように、このMEOの情報と連動しているので、この点も含めて対策を強化する必要があります

 

 

顧客が競合と比較して来店する

そして三つ目ですがこのMEO自体がエリア×業態、例えば、前橋×注文住宅などの検索で表示されるケースが多い為、住宅会社が一覧で表示されます。その中で口コミの数を中心に顧客が比較検討して来場するので自社の掲載内容が魅力的であれば熱の高いタイミング状態で来場するというメリットがあります。

 

 

市場が拡大傾向にある

そして市場規模ですが、下の図をご覧ください。こちらはMEOの市場規模推計になります。このように、長い目で見れば、市場規模は拡大していくと見られており、今のうちに取り組むことが重要であると言えます。

 

 

また下の図をご覧ください。ゼロクリックサーチと言われるクリックしない検索の比率になります。あなたもインターネット検索する際に検索結果に既に回答が掲載されていたのでクリックしなかったことはないでしょうか。このようなケースは実は既に50%を超えていると言われており、MEOについては、店舗の情報や口コミの品質などがクリックしなくても表示されている為、非常に関連性があると言われています。

 

 

MEOで上位表示させる2つのポイント

 

では、マップを上位に表示させるにはどうすればよいでしょうか。

 

こちらについて説明する前にまずGoogleのビジネスモデルを紐解く必要があります。Googleの収益の9割は広告収入と言われております。ですから、検索結果の一覧に表示される広告をクリックしてもらわなければビジネスとして成り立たないのです。

 

 

ですから、下の図のように検索キーワードと全く関連性ないサイトが表示されたり、あるいは信頼性がないサイトが表示されるとユーザーが離れてしまい、Googleは収益を維持出来なくなります。ですからこの関連性、信頼性を非常に重視します。

 

 

MEOの観点で言えば、関連度については、検索したときのユーザーのエリアと相関があるかを非常に重視します。また、信頼度については店舗情報に名前や電話や住所、口コミが掲載されているかどうか、掲載内容が正しいかを重視しますので、この2点を押さえることで、上位表示させることが出来ます。

 

 

では、関連度と信頼度を上げるにはどうすればよいでしょうか。結論から言えば、下の図の4つになります。

 

 

まず、検索ワードの関連度です。豊橋×注文住宅と検索した場合においては、豊橋×注文住宅に関する店舗が表示されるわけです。

 

次に現在地からの距離です。今のスマートフォンはGPSがついておりますので、ユーザーが今どこにいるかが分かります。結果、GPSの情報をもとに、より近い店舗情報を上位に表示させるように設計されています。

 

次に情報の精度です。MEOの店舗ページには、様々な情報を記入する部分がありますが、その情報の緻密さ、あるいは信頼性が表示順位に大きく左右されます。

 

そして店舗の知名度も重要です。一般的に有名に有名な店舗かどうかということが非常に検索結果に大きな影響を与えます。この4つがMEOを行う上で非常に重要になります。

 

なお、②と④については、ほぼ対応が不可能でしょうから少なくとも、検索ワードとの関連度と情報の精度を見ることが重要になりますでしょう。

 

MEOで上位表示させるポイント

 

この2つについて詳細に見ていきましょう。

 

一つ目の情報の精度ですが下の図のように大きく6つの情報が必要と言われています。一つ目が、いわゆる店舗企業の概要そして、最新情報、商品口コミ写真詳細となります。

 

 

このように基本的な情報から商品の情報をあるいは最近の更新情報などを定期的に更新することによって、順位が上位に上がりやすくなります。

 

 

同じく口コミ・写真・企業の詳細などを明確に入力あるいは管理することによって、上位に表示させることが出来ます。この中でも口コミが重要です。

 

 

下の図をご覧ください。下の図は「信頼出来る情報源は何か」というアンケートの調査結果ですが、「知人からの推奨」に次いで「インターネット上の消費者の意見」が上位を占めています。

 

 

企業側の発信する情報ではなく、同じユーザーとしての情報の方が見込み客がより信じやすいということですね。また、Twitter社が声明している文書で、「ブランドに関する口コミが10%増えると売り上げが3%増加する」といった公文書があります。このように、口コミと売り上げは非常に相関がありますので、MEOでも細かく管理することが重要です。

 

MEOにおける口コミの重要性

 

どのように管理するかについては、下の図をご覧ください。ユーザーが口コミをした内容に対して丁寧に返信するということがまず重要です。併せて口コミを増やす施策を行うことによって、口コミが増え、接客品質が上がり、良い口コミ増え集客が増えるといった正の循環を生むことが重要になります。

 

 

ポイント①口コミ自体を増やす

 

では、どのようにすればこの正の循環を作るようことが出来るのでしょうか。

 

まず、口コミをどう増やすのかについて触れてみます。

 

下の図はある住宅会社の事例ですが、ここではポップでのご案内をしております。口コミをしてもらうとプレゼントや粗品をご提供する取り組みで口コミを増やしています。また、ポップ以外にも営業現場でも営業メンバーが口頭で口コミの依頼を徹底して行っています

 

 

また、こちらはアンバサダーだと言われる自社のファンを活用した内容になります。アンバサダーと良好な関係を築きながら、SNSだけではなくて、Googleマップ上にも口コミをしてもらうように依頼をしています

 

 

なお、アンバサダーについての詳細は下の記事をご覧ください。

 

 

ポイント②良い口コミを増やす

 

もう1つが良い口コミを増やすということです。

 

下の図は、良い口コミに対しての企業側の反応になります。このような取り組みを行うことが非常に重要です。

 

 

良い口コミに関する対応については、この3つのポイントを押さえましょう。

 

お礼を伝える

まずは、お店に来店されたこと、口コミを書いて頂いたことに対する感謝を真剣に伝えましょう。丁寧に感謝することが次の来店に繋がるので抜けもれなく返信することが重要です。

 

評価だけの口コミにも返信をする

口コミには★のみのコメントがない口コミも存在しますが、同様に返信を行いましょう。内容に困った場合は顧客に知らせたいお役立ち情報などを併せて掲載すると良いでしょう。

 

過去の口コミもさかのぼって返信する

過去の口コミに対しても可能な限り口コミを行いましょう。返信は口コミを書いて頂いたユーザーに通知が入るので再来店にのきっかけにも繋がります。

 

そして残念ながら、悪い口コミも発生します。悪いコメントに関しても下の事例のように誠実に対応することが重要です。

 

 

 

具体的には以下の3つのポイントを意識して対応いたしましょう。

 

 

返信を定型文にしない

心がこもっていない印象を与えてしまいます。内容には変化をつけて一つ一つ丁寧に返信し、顧客と積極的にコミニュケーションを取ることが重要です。

 

悪い口コミに真摯に対応する

不快にさせてしまったことへのお詫び、今後の対策と改善方針など実現場を把握した内容を詳細に記載しましょう

 

極力営業担当が対応する

可能な限り実際の当事者が対応することが重要です。困難な場合は一人担当を決めてお客様相談室として対応を行いましょう

 

本日のまとめ

 

改めて、本日のまとめをお示しいたします。

checkboxMEOは今後さらに重要な集客装置になる

checkboxMEOで上位表示させるには関連度と信頼度が重要である

checkbox関連度と信頼度は入力する情報で決まる

checkboxなかでも口コミを管理することが重要である

 

以上、今回はMEOの取り組みについて触れて参りました。これから市場規模も上がっていく非常に重要な領域ですので今のうちにしっかりと体制を構築していきましょう。

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