今回は、3月24日・25日の二日間に開催された「第十二回ビルダーフォーラム見学会」へ参加した際の様子を紹介していく。今回案内をいただいたのは株式会社勝美住宅である。兵庫県明石市に本社を構え、注文・建売・仲介・設計施工までを一貫して手掛け、幅広い事業体制を有する会社だ。建築技術者や、総務部・マーケティング部・営業部といった各部門が、それぞれ独自の視点で施策を展開している。今回は、各部門の取り組みやこれまでの歩み、今後の成長戦略についてお話しいただいた内容を紹介しよう。

 

視察先概要

 

会社情報 株式会社KHC(株式会社勝美住宅)
売上 9,986百万円
年間棟数 279棟
社員数 120名
住所 〒673-0015 兵庫県明石市花園町2番地の2

 

用地の仕入れについて(垂水店)

事業で一番重要となっている「用地の仕入れ」についてお話しいただいた。仕入れから販売、在庫管理までの全体像が見える、実務ベースの知見が詰まった内容であった。

 

 

労使協定書などの展示品公開(垂水店)

お話の後には、実際に行使されている労使協定書など、多数の資料を見させていただいた。他社の取り組みをこうして直接見る機会は貴重で、大変学びの多いものだったと実感している。

 

 

平屋専用団地「hitotoki(ひととき)」

兵庫県加古郡稲美町の、水と緑にあふれた美しい田園風景が広がるエリアに、兵庫県初の平屋専用団地として蘇らせた団地を見学させていただいた。個性あふれるKHCグループ各社のモデルハウス5棟には、それぞれ設計担当者が常駐されており、直接お話を伺える貴重な機会となった。

 

 

建築部門 Labo本社訪問

KHCグループ共通の建築部門であるLabo本社を訪問。建築のスペシャリストたちが、日々どのように業務を進め、品質管理やメンテナンスに取り組んでいるのかを、その場で建築技術者の方々にお話を伺うことができた。実務に根ざした取り組みの数々は、非常に参考となる内容であった。

 

 

渡辺社長の講演

講演会では、渡辺社長の半生と、それを通じて勝美住宅がどのように成長してきたかをお話しいただいた。「ブラック企業」と呼ばれた時代から、上場企業へと生まれ変わるまでの波乱万丈な軌跡は、まさに圧巻のストーリーであった。

 

 

各部門の取り組み

総務部・マーケティング部・営業部の各部門からも、具体的な取り組みについてお話をいただいた。それぞれ異なる視点からのご紹介だったが、共通して感じられたのは、すべての改革の中心に渡辺社長の存在があるということ。みんなから愛され信頼されるリーダーだからこそ実現できた変革なのだと、改めて実感させられる内容であった。

 

 

ノウフル編集長より

 

今回は、兵庫県の勝美住宅の視察に同行した。さまざまな取り組みを拝見して感じたことは、勝美住宅自体が兵庫県の播磨という分譲マーケットにおいて、不動産だけで勝負するのではなく、建築に関しての意識が高いということだ。

 

勝美住宅の社長である渡辺氏が、一級建築士であるということもそうだが、社内に30名以上の建築有資格者が在籍している。このような分譲会社は珍しいのではないだろうか。従来、不動産を扱う分譲会社と、建築を扱う住宅会社は、全く色合いの違う業態である。

 

しかし、それらをうまく融合しているのは、社長のカリスマ性であり、社長を慕う社員一人一人の努力によるものだろう。このような魅力的な企業の視察に同行できたことは、非常に有意義な機会であった。

 

引用

 

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