今回は、インスタグラムのエンゲージメント率を強化することによって、集客を2.1倍にした事例について見ていきたい。まず、弊社の概要は以下である。
では、どのようにしてA社はインスタグラムによって来場を増やしたのだろうか。
では本日の目次を見ていこう。
住宅業界の外部環境
まず前提として、以下を押さえていただきたい。インスタグラムはSNSのツールの一つであり、SNS自体は情報の発信や共有・拡散を目的としている。
下の図はメタ社の売上構成であるが、99%が広告収入であり、これはインスタグラムに人が集まらなければ、彼らは収益を担保することができないことを示している。
もともとインスタグラムは、友達との写真交換日記のようなものだった。しかし、運営側はユーザーが好む投稿を配信する対応も行っている。実際にインスタグラムを見ていると、不思議と自身の興味がある投稿が表示されることが多い。
これらは、インスタグラムの理念にも明確に示されている。下の図はインスタグラムの理念であるが、「大切な人や大好きなこととあなたを近づける」というものだ。
このように、友達同士の画像投稿ツールではなく、自分たちが好きな情報が表示されることに価値があるのである。
一方で、その前提を踏まえた際に、自分たちが興味のない投稿が表示されるとストレスを感じ、TikTokやYouTubeに移動してしまう。そうなると、前述した広告収入がなくなり、メタは倒産してしまう可能性がある。
そうならないように、最先端の技術を使って、それぞれに合った魅力的な投稿を表示させている。しかし、日本人の好みは分からない。では、メタはどのようにして、良い投稿・悪い投稿を判断しているのだろうか。それは、下の図にある「エンゲージメント」と呼ばれる考え方である。
エンゲージメントとは、いいね数、コメント数、写真保存数などを指す。これらが多い場合、エンゲージメントが高いと判断され、投稿がより多くのユーザーに表示される。これを「バズる」という。エンゲージメントは、エンゲージメント率という指標で計測される。
例えば、フォロワーが100人いて、いいねやコメント、写真保存をするユーザーが10人いたとする。この場合、エンゲージメント率は10%となる。エンゲージメント率が高ければ高いほど、多くのユーザーに投稿が拡散されるロジックになる。そのため、むやみにフォロワーを増やすのではなく、質の高いフォロワーを維持しながらエンゲージメントを上げていくことが重要である。
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