今回は住宅業界におけるSWOT分析について触れてみたいと思います。皆様はSWOT分析という言葉を聞かれたことはありますでしょうか。SWOT分析は自社の戦略を見直す際に使われる考え方になります。

 

では本日の目次をお示しいたします。

 

 

SWOT分析とは何か?

 

SWOT分析の誕生を遡ると1900年代半ばになります。当時アメリカでは世界恐慌が発生しまし、その際に多くの企業が経営難になりました。そこで「勝てる市場を探しましょう」と主張するコンサルタント集団が現れ、彼らをポジショニング派と呼びました。ですからあくまで「市場」の観点から経営を最適化するという考え方になります。

 

 

 

なおこちらについては前回お伝えしたビジネスモデルの考え方が前提となりますので、下記の記事を踏まえた上で読み進めてください。

 

 

まず最初にビジネスモデルとの位置関係をお示しいたします。下の図をご覧ください。こちらはいわゆる企業戦略、つまりビジネスモデルを分解したものです。SWOT分析は外部環境を踏まえてどのように企業戦略を最適化するかを押さえた考え方になります。

 

 

図で説明すると以下のようになります。いわゆる自社の環境(内部環境)の観点で、自社の強みと弱みを明確にします。そして、市場環境(外部環境)における機会と脅威を明確にします。そして、この4つを掛け合わせることでビジネスモデル自体を強化するといった考え方になります。

 

 

なお、この内部環境と外部環境に一貫性があるビジネスモデルが最も良いモデルだと言われております。まずSWOT分析を行う手順を見ていきましょう。大きくは「分析する」「戦略の方向性を決める」そして「ビジネスモデルを再設計する」といった流れになります。

 

ステップ①〜分析する〜

 

まず最初に分析から見ていきましょう。

 

まず、先ほどお伝えした要素を表にすると下図のようになります。縦軸に内部環境と外部環境があり、横軸にプラス要因とマイナス要因を配置します。そして、それぞれ強み・弱み・機会・脅威を明確にし、洗い出します。

 

 

 

最初に内部環境について見ていきましょう。自社の強みにおいては、商品力が高い・累積顧客数が多い・施工力が高い・無借金経営・社歴が長いなど様々な強みがあります。一方、自社の弱みにおいては平均年齢が高い・IT環境が出来ていない・紹介契約数が低い・後継者がいない・採用力が弱いなど様々です。

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