多くの中小企業において「採用=ナビサイトへの掲載」という考え方が根強く残っているが、住宅を購入するお客様の行動が昔と今では大きく変わっているのと同様に、学生たちの就職活動のあり方も変化・多様化している。合わせて、人材不足が加速する売り手市場の昨今。これまで通りのやり方では、人材の獲得が難しくなっているという現状がある。今回はそんな状況を踏まえて住宅業界で圧倒的な採用を行う施策について住宅業界に特化したコンサルタントとして活躍している株式会社スムースのトップコンサルタントである橋本氏にお伺いした。「なんとなく従来通りのやり方を続けていた」、という人は、ぜひこの記事を参考に採用のあり方を考え直して頂く機会にして欲しい。(聞き手:ノウフル編集部)

checkboxSNS×自社サイトの必勝パターン

 

ー御社のサービス内容についてお伺いさせてください。

 

弊社は工務店に特化したコンサルティングを行なっている会社です。マーケティングや営業の仕組みづくりを中心に工務店のサポートを行っておりますが、最近では採用戦略でのサポートも急増しており、大阪の工務店で新卒12名の採用、鳥取の工務店で73名の設計士採用を実現するなど圧倒的成果を創出しています。また、最近では工務店求人ポータルを立ち上げ、300件以上の求人掲載をしてもらっており、採用媒体側としても様々なノウハウを保有しています。

 

ー素晴らしい成果ですね。近年の住宅業界における採用の必勝パターンについてお伺いさせてください。

 

 

特に注目すべきは、やはり「SNS」の活用ですね。学生たちにとってSNSはもはや当たり前に身近にあるものです。さらに私たちはSNSに自社の採用サイトを掛け合わせるあり方を強く推奨しています。SNSと自社サイトに共通する強みは、「自社のやり方で戦える」「攻めの広告活動ができる」という点です。

 

一般的なナビサイトは、登録者も多く便利な反面、ページの仕様が固定化されており、複数の企業が同じ項目で比較されます。率直に申し上げると、知名度、会社規模、また給料や福利厚生などの条件で比較されると、ほとんどの中小企業はどうしても都会の大企業より見劣りしてしまいます。

 

また、そもそもフィルター検索で、候補者の目につく前に除外をされているかもしれません。SNS広告を活用すれば検索に引っかかるのを待つ受身の姿勢ではなく、届けたいエリア、届けたいターゲットにこちらから積極的に情報を発信することが可能です。

 

 

ー中小企業だからこそSNSを活用した採用戦略が必要なのですね。

checkbox高すぎるナビサイト掲載費用

 

ー一方でリクナビなど大手のナビサイトを活用することが王道とされていますがいかがでしょう。

 

大手ナビサイトは掲載費用も1シーズン80万円~100万円が最低価格と高額です。より多くの学生の目に触れようと思えば、ここにオプション費用も加算されます。以前にナビサイトにおける集客コストを分析したところ、エリアによって差はあるものの、1集客当たりコストが1万円を超えていました。

 

ナビサイトに一人当たり1万円をかけられるのであれば、その分SNS広告やサイト制作に費用を回したら、より効果的に採用活動ができる、というのが私たちの結論です。弊社ではSNSと自社サイトを活用することにより、Instagramで1000人以上からの応募を集め、この集客コストを数百円台にまで下げることに成功しました。

 

 

 

 

ー集客コスト数百円台は圧倒的な成果ですね。

 

checkbox自社サイトを持つべき3つの理由

 

ーSNS以外に取り組むべきポイントはありますか。

 

自社サイトの運用です。SNSでは認知の獲得ができても、説明会やエントリーの受付がSNS上までは完結しません。そこで必ず、受け皿となるサイトやページが必要です。そこにナビサイトの求人ページを使わず、わざわざ専用の自社サイトを用意するには3つの理由があります。

 

広報活動の解禁日前から情報発信ができる

各種ポータルサイトでは広報活動の解禁日に合わせた掲載しか認められていません。自社の採用サイトを活用すれば、ポータルサイトが稼働していない期間も情報を発信することが可能で、早い段階から学生と出会い、コミュニケーションをとることができます。

 

 

好きなページを好きなだけ作れる

自社の採用サイトであれば、好きなページを好きなだけ作成することができ、ターゲットに合わせて、キャッチコピーやメッセージを変更することもできます。表現の自由度が高い自社採用サイトは、設計次第で最強の武器になります。

 

 

候補者は事前に会社のサイトをチェックしている

株式会社ディスコが2023年卒の大学4年生に向けて行った調査では、「志望企業の研究に有益な情報源」として「個別企業のホームページ」を選んだ人が59%と、その他の選択肢を抑えて一位となりました。学生たちにとって、企業のホームページを見て説明会に参加するかどうかを決めるのは、ごく当たり前の行動になっています。

 

 

 

checkbox採用サイトはたった5ページからはじめられる

 

ー採用サイトとなると大掛かりなイメージがありますが。

 

そうですね。ウェブサイトを1から作るのは大変…と尻込みをされている方もご安心ください。採用サイトに必要なのは、まずはたったの5ページです。

 

・トップページ
・募集要項
・イベント案内ページ
・会社紹介ページ
・フォトギャラリー

 

まずはこれだけ用意できれば、採用サイトとして稼働をはじめられます。さらに5ページだけであれば制作費もグッと抑えられます。最初から完璧なものを用意するのではなく、まずは小さくはじめて、少しずつコンテンツを充実させていきましょう。

 

ー5ページから始めるのであれば取り組みやすいですね。

 

採用は1回きりの単発イベントではありません。毎年繰り返されるものです。SNSおよび自社の採用サイトを活用すれば、年度をまたいでデータ・コンテンツの蓄積が可能となり、年々ブラッシュアップをしていくこともできるようになります。ナビサイトに依存する従来型の採用から脱却し、自社の強みを活かした"ちょうど良い採用”を、是非目指して頂ければと考えています。

 

 

 

ー本日はありがとうございました。

 

「SNS採用」書籍プレゼント

書籍

世に出回っている採用メソッドのほとんどは、「都会の」「大企業」向け。3万人が応募してきた、国公立大卒を20人採用、など数の多さばかりがPRされ「採用の成功=できるだけたくさん採用すること」だと勘違いしている人も少なくありません。
しかし、本当の意味での採用の成功とは、自社にぴったり合う人材が入社し、定着し、活躍してくれること。100人採用なんてできなくても、〝最高の1人〟が見つかれば大成功だと言える採用もあるでしょう。
本書では、予算や知名度が足りない中小企業が、運命の1人を見つけ出すための採用法を丁寧に解説しています。「採用にお金や時間や手間はかかって当たり前。コストをかけた分だけ成功率が上がる」。そんな採用の一般論に一石を投じる一冊です。
出版を記念して、採用支援・サイト制作のお問合せをいただいた方全員に、書籍「SNS採用」をプレゼントしております。採用のあり方を見直したいという企業様は、ぜひこの機会にご相談くださいませ。

 

株式会社SUMUS(スムーズ)

株式会社SUMUS(スムーズ)は、IT×コンサル×クリエイティブ集団として全国500社を超える住宅工務店にIT、労務、人事、広告、助成金申請などのサポートと経営コンサルティングを提供し、まちづくりに取り組む会社。

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