今回は住宅業界における中途採用の2つのポイントについて説明していきます。

 

まず最初に新卒と中途の採用手法は、全く別であることを押さえなければなりません。下の図は新卒と中途の採用手法をまとめたものですが、中途においては、外部サイト・採用ホームページ・紹介活動があります。この中でも、今回は、外部サイトとリファラル活動について見ていきます。

 

 

なお、新卒の採用については下の記事が詳しいので、下の記事をご覧ください。

 

 

では本日の目次をお示しいたします。

 

 

外部サイトの採用ルート

 

まず外部サイトに関しては、最近ではIndeedサービスが脚光を浴びています。Indeedとは、Google検索エンジンのように「注文住宅 営業」などで検索すると、世の中にある住宅営業における採用情報が表示されます。この検索結果の中にお金を払って広告を掲載するのがIndeedのサービスになります。

 

 

今までの有料採用サービスは紹介会社や採用媒体などの仲介役が存在しました。人材紹介会社においては求職者が紹介され、年収の35%を手数料としますので年収提示が高い企業がどうしても優先されます。採用媒体も同じで高い広告費を払った企業が目立つばかりで広告費を出せない企業の広告が目立つことはありません。つまり、年収が高い企業が優先される人材紹介会社、広告が目立つ企業が優先される求人広告媒体と、ともに不公平なビジネスモデルでした。

 

 

しかし、下の図にあるように、Indeedは求人情報に特化した検索エンジンで、求職者はインターネット上に公開されたあらゆる求人情報を一括でまとめて検索できます。先ほどのような年収が高い企業や広告が目立つ企業以外も求職者を得ることができるのです。つまり、このビジネスモデルは下の図のようにまとめることができます。

 

 

今までは人材紹介や媒体などの仲介業者を経由して、求職者を集めることが主流でしたが、企業と求職者が直接ダイレクトにやり取りを行うのが、まさにIndeedなのです。

 

 

さらに、Indeedは前述したようにGoogleの検索エンジンと近い構造ですのでGoogleの検索広告と近い要領で3つのポイントを押さえることが重要です。

 

 

1つ目は表示回数です。スポンサー求人による表示と無料検索求人とで注目の企業枠が獲得しやすい傾向にあり、そこでいかに表示させるかが重要になります。次にクリック率です。検索結果画面に表示される文言による影響が非常に大きいと言われており、13文字〜66文字で自社の強みを訴求することが重要です。最後に応募率です。クリック後に遷移する画面内の文言による影響が大きいため、他社原稿との差別化が図れているかどうかを抑えることが重要です。

 

下図は、indeedを活用したある企業の成果事例になります。

 

 

愛知県で費用15万円ずつ、3ヶ月間Indeedで採用募集を行い、面談3件と採用1人を実現しています。成功報酬型のキャリア採用と比較し、高難易度・低コストの採用が実現する結果となりました。これがIndeedの強みです。

 

リファラル活動

 

続いては、リファラル採用です。リファラル採用とは何でしょうか。下の図をご覧ください。

 

 

リファラル採用とは、自社の社員が友人などを紹介し求職者を増やす方法です。この手法は、アメリカでは85%の企業が導入しており、最もメジャーな採用方法と言われています。リファラルについては、下の図のような数字が出ています。

 

 

リファラによる中途採用を実施したことがある企業は62%で、実施理由は、定着と活躍のしやすさ・採用コストの低減・採用成功率の高さとなりました。そのうち、リファラル採用で入社決定時に紹介した社員へインセンティブを支給している企業は44%で、支給額の最多回答は3万円〜10万円です。さらに、リファラル採用実施企業のうち、制度化しているのは33%で、制度の運用がうまくいっている企業は40%となりました。

 

また、リファラル採用のメリットは、採用コスト削減・ミスマッチのない採用、デメリットは、不採用による紹介と同士の関係性悪化であり、実施済みの企業の35%はデメリットは特にないと回答しています。リファラル採用の推進以降は、実施済み企業は9割が今後も取り組み、未実施企業も3割が導入を検討と回答しているのです

 

このように多くの企業が、低コストでリファラル採用を行っているので、早期に体制作りをすることが重要です。

 

本日のまとめ

 

改めて、本日のまとめをお示しいたします。

checkbox既存の採用サービスには、年収の高さや知名度が優先されるなど不公平な要素が強い

checkboxIndeedでは、紹介会社や採用媒体を経由せず求職者とのやり取りができる為公平性が高い

checkboxIndeedは表示回数・クリック率・応募率の観点で改善を行うことが重要である

リファラル採用は、社員からの紹介による低コストな採用方法で効果的な施策である

 

以上、本日は中途採用におけるポイントを説明してきました。

 

今後さらに採用難は続くと言われておりますので、早期にこの2つのポイントを押さえて中途採用の体制を構築しましょう。

 

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